アタマジラミの発生源・感染源はどこですか?

アタマジラミは頭髪の接触により感染する

アタマジラミは基本的に頭髪の接触により感染します。ヒトに寄生すれば頭髪にしがみつきながら過ごし、頭髪の根本近くか皮膚に近い部分に埋め込むように卵を産み付けて繁殖していきます。

卵は7~10日ほどで孵化し、1~2週間で成虫となり、以降メスのアタマジラミは1日に4~8個程度の卵を産むようになります。

ヒトに寄生しない状態では2~3日しか生きられないアタマジラミですから、これまで世界の各地で連綿とヒトからヒトへの寄生を繰り返し、今日まで生き延びてきたということになります。

日本におけるシラミの歴史を簡単に振り返ると、ヒトジラミがひどく蔓延して、多くの感染者がいたのは戦前及び戦中の時代でした。

戦後になり、DDT(ジクロロジフェニルトリクロロエタン)等の強力な殺虫剤の散布や公衆衛生への意識の高まりによりシラミ駆除は進みましたが、人体や農作物に対する薬害が取り沙汰されDDT等の製造販売が禁止となり、それ以降は度々アタマジラミの流行が見られるようになりました。

後に、厚生労働省による指導の下開発されたのが、現在一般的に利用されるシラミ駆除剤であるスミスリンです。このスミスリンにより、シラミ駆除は比較的安全に行われ、早く正確に対処すれば感染の拡大を防げるものとなりました。

国内でのシラミの蔓延はスミスリンの開発で落ち着きを見せていたものの、グローバル化が進み海外との交流が盛んになるにしたがってアタマジラミが国内に流入する機会も多くなりました。

子ども間で移し合うなど不意な感染により、シラミに対する認識が乏しい世代では対処が遅れてしまうという背景もあり、現代でもシラミの流行に襲われることがあります。

広く世界中にいるアタマジラミの発生源は特定できませんが、ヒトからヒトへとうつりながら繁殖を繰り返すアタマジラミの感染源はたいていヒトということになります。

国内の限られた地域でアタマジラミに警戒するのは比較的容易かもしれませんが、旅先などでアタマジラミに感染することもあるため、旅に出る際には、公共の場や共有のものには十分注意し、警戒する癖をつけておくとよいでしょう。

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